何ヶ月かに一度、アクセス解析でのチャネル、メディア、ソースなどの名付けで思考の堂々巡りが始ります。今日もそんな日です。。
きっかけは、「LINE@のフォロワー向けに一斉送信でブログを紹介」といったケースを考えていたときのこと。「ソース」に関しては「line」で異議なしなんですが、この場合のメディアってなんだ?ってとこでつまずきました。一般的にはLINEはソーシャルに区分されるので、何も考えずに「メディア:ソーシャル」としてしまえばいいような気もするんですが、ここで悪い癖の「???」が出てしまいました。
確かにソーシャルっちゃソーシャルなのですが、アクセス解析の「チャネル」として考えた場合、「ソーシャル」に区分べきアクセスとはちょっと質が違う気がするのです。例えば書いたブログが共感を得られてバズった、またバズらなくても、検索経由であるページが閲覧され、その際、訪問者の共感を得られてシェアを頂く→シェア先からいくつか入ってくるアクセス。このようなアクセスを本来「ソーシャル」として計測すべきだと思うのです。そう考えると、LINEのフォロワーに対し書いたブログ記事を一斉送信した結果入ってくるようなアクセスは、「ソーシャル」とは質が違いませんか?
Googleアクセス解析のチャネルのデフォルト設置として「Organic Search」なる表現があります。また、「Paid Search」なる表現もあります。これは訪問者のシチュエーションとして「検索」なんだけど、サイト運営者からすると自然検索(要は「無料」で得られたアクセス)と、広告費を使って引き込んだアクセスは分けて考えましょうというGoogleの意図だろうし、それについては異議はありません。理にかなっていると思います。であれば、ソーシャルもソーシャルって一括りにはせずに、「Organic Social」「Paid Social」と分けてもいいのではないか?という考えに至るのがいつもの堂々巡り。
ポイントはチャネルとメディアです。
「チャネル」は大きな視点でアクセスの分類とするものです。MECE的に「漏れなく被りなく」と考えるのであれば、広告A、広告B、例えば「検索広告」と「ディスプレイ広告」みたいに分ける必要は無いのではないか?と思うのです。これはデフォルトのチャネルグループが「Paid Search(有料検索)」と「Display(ディスプレイ広告)」、あるいは「Other Advertising(他の広告)」といった感じで分類されていることに対する異議です。お金を払って買うアクセスは全部まとめて「広告」というチャネル1つに分類してしまうのはどう?「被りなく」で考えるとそうならない?ってのが福岡の意見です。「〇〇広告」って分け方は、本当に軸を取りにくい(それはメディアのこと言ってませんか?いやソースじゃね??いやいや施策???じゃなくてそれはターゲットの話!)というのが理由です。
同じく「Social」。GAのデフォルト設置には「Social」というチャネルがあるので、一般的にはFacebook経由やTwitter経由のアクセスは「チャネル:Social」として分類されることになります。そうなると例えば「Facebook広告のアクセス」はどのように扱うべきなのでしょうか?上記の理屈でいうと広告なので「チャネル:広告」に分類することになります。つまり、「FacebookはSocial」とはならないような理解が必要になってきます。「Facebook」というのはあくまで「ソース(参照元 utm_source)」なのです。
そんなことを考えていると、「そもそも論としてチャネルとはなんだろうか?」みたいな考えに至ります。改めて整理してみると、この言葉は「流入経路」と定義されることが多いです。「接点」とするとイメージしやすいか?
「アクセス解析におけるチャネル」を考察しているので、シチュエーションがオンラインに限定されていますが、実生活で考えるとチャネルのフィールドは大きく広がります。対比する言葉となると「オフライン」ですね。例えば店舗来店型ビジネスであれば店舗の看板も接点の一つだろうし、電柱にも広告あったりするし、カタログやチラシなんかも接点ですね。そういうのを大雑把に把握するための区分がチャネル。そう考えると、広告だろうが自然発生だろうが、SocialはSocialって考え方も出来なくはないな〜。あ〜、今日も迷走中である。
話をLINEに戻します。
ブログを書いたとします。LINE@を運用していて一定数のフォロワーがいるとします。書いたブログをタイムラインで紹介してそこから入ってくるアクセスと、1体1トークとして一斉送信し、そこから入ってくるアクセス。どちらのアクセスも「LINE」として一括りに考えることも出来るけど、計測視点で考えると別々に計測したほうがいいよね?って考えに至ったのがそもそもの出発点。この場合、ソースはLINEで一択。議論の余地なし。じゃ、メディアは?キャンペーンは?これこそが、いまここで考察している最大の焦点。
例えば「メディア:タイムライン」ってのはどうよ?
お?これ意外といいかもね。FacebookにもTwitterにもLINEにもタイムラインはある。そもそもSocialってフォローするされるで成り立つものだとすると、「タイムライン」をメディアとして考えるのも有りか。書きながらたどり着いた思考としては今日の収穫だ。
- 自分の書いたブログ記事をFacebook投稿(シェア)する、ソース;Facebook、メディア:timeline。
- 自分の書いたブログ記事LINEのtimelineにシェアする、ソース:line、メディア:timeline
いいじゃないか。論理的に整理出来ているように感じる。
じゃ、仮にフォロワー向けの1対多の発信をメディア:timelineだとすると、一対一トークはどうすっか。そもそも、LINE以外で同様の情報発信って意外とないぞ。Facebookにしてもツイッターにしても、都度ダイレクトメッセージで投げ込むってのはちょっと想定できない。そっか、これ、特殊事例か。。。。そうだ!「push」ってのはどうだ?この手の情報発信をプッシュ通知と考えると、いろいろ応用が効きそうな気がする。最近だと「ウェブプッシュ通知」なるツールもあるし、push系のアプローチと考えてみるといくつか思い当たる。
もう一度LINEに話を戻して。。。
- LINEのタイムライン → ソース:line、メディア:timeline
- LINEの一対一トーク → ソース:line、メディア:push
- LINE広告 → ソース:line、メディア:cpc
なんかしっくり来たぞ。
ここまで書いて、最初からこのページを読み直していると、冒頭で「メディア:Social」みたいな例を上げている。この後半の流れから考えると、「メデイア:Social」という扱いはだめだよ〜ってなるね。「Social」という名称を使うのはチャネルだな。ソーシャルメディアなる言葉が一般的すぎるゆえ、GA目線だとややこしくなる。
Facebook経由でもう一度整理してみよう、
- ブログを書きました、自分のFacebookに投げました。 → ソース:facebook、メディア:timeline
- ブログを書きました。それを読んだ読者が、読者のFBで紹介してくれました。そこからアクセスが発生しました。→ ソース:facebook、メディア。。※この場合パラメータは調整できないので難しいぞ。ただ、一般的にはreferralとなる。メディア:referral、ちょうどいいじゃないか!
- ブログを書きました。facebook広告でアクセスを獲得しました → ソース:facebook、メディア:cpc、※お金を払うものは「paid」で統一してもいいような気もするな〜。
結局は、広告をどのように見るか?「チャネル」という大分類、対局を見るレポートとしてどのように見たいか?ってことになるし、結論としては「場合による」としか言えないか。。。今日はこのへんにしといたるわ(めだか)。
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